適職を探して疲弊しているHSPさんへ
このページでは、HSPママに向いている仕事(適職)の探し方について、実際に試してきた私が気づいたポイントをまとめています。
自分に向いている仕事は何だろう?子供を育てながら、繊細で疲れやすい自分が働けるだろうか?
こんな不安を抱えているママさんの参考になれば幸いです。
自分に向いている仕事が見つからない…
まず、このページをご覧になっているHSPさんの中には、自分に向いている仕事に出会いたくて、何度も転職を繰り返してこられた方がいるかもしれません。
でもね、その経験と行動は「決して無駄じゃないですよ!!」
なぜなら、自分に向かない仕事、合わない場所を行動の数だけ見つけられているから。
HSPといえども、人によって感じ方や考え方って全く異なるので、よくある【HSPに合う仕事例集】は、あくまでも参考事例に過ぎません。
でも、自分で行動を起こして、「実際に確かめた上で見えてきた事実」は紛れもなく、あなた自身の視点で見えてきたコト。
何も行動に起こせず、じっとしているよりも、転職をしてみた→結果、自分には合わない職場(職種)だった、ってことが見えてきたんです。
これは1つの重要なデータとして、今後の「選択」に大いに活かせるんですよね^^
私自身も、公務員を退職してから、自分の適職を探すため、職種も職場も変えてみました。
当時の私は、自分がHSP気質がある、ということには気づいておらず、ただ「生きづらい」「頑張りすぎて苦しくなる」「人に合わせようとしすぎて、振り回されて疲れる」という状態でした。
だからこそ、早く自分に合う職場を見つけようと、躍起になっており…
「ここはよさそうだー!」と思ったら、何のリサーチもせずに申し込んでしまい、結局は合わずに早期に退職をしてしまった経験があります。
私の失敗点は、「一発」で見つけようとしていたこと
転職って、採用応募から実際に採用されて働くまでは、「自分に合うかどうか」って分からないですよね!
私の様に「ここは、いけるんじゃない?!」と思った職場でも、実際に働いてみると、イメージとかけ離れていたし、自分の特性には全くマッチしていないこともあります。
つまり、働いてみなれば「自分に合うかどうかが分からない職種(職場)がほとんど」ってこと。
そんな現代の就職活動の中で、「一発で自分に合う場所を見つけよう」と思うコト自体が、少しずれていたのかもしれない…そう気づきました。
このことに気づいてからは、こんなことに気を付けて就職先を探しました。
- いきなりフルタイムで働かない
- 自分の苦手な事や課題点も採用面談で伝えておく
- いきなりフル業務を受けない
①いきなりフルタイムで働かない
家計の事情にもよりますが、子育て主婦の私の場合は、家事・育児がある上で仕事もする必要があったため、「今の自分でできる範囲」を低めに設定して就職先を探しました。
業務内容については、採用後に分かることなので、事前に自分がコントロールできそうな点といえば、勤務日数や勤務時間面です。
これは、募集の段階で分かるため、先方に確認をせずとも自分で選択できますよね。
②自分の苦手な事や課題点も採用面談で伝える
自分の苦手な面や課題点を初対面の面接官にさらけ出す、というのは非常に勇気がいる事でしょう。しかし、これを面談時点で伝えておくことで、「そこを受け止めた上で」採用の判断がなされるんです。
つまり、苦手な面や課題点を採用者が理解した上で、自分を必要としてくれたということなので、入社してから「堂々と」苦手な面や課題点を開示していきやすいワケです。
これは、HSPさんが継続して仕事をするために、とても重要なポイントでして、こんなメリットがあります。
自分ができないことや苦手なコトを先に伝えておくことで、苦手な仕事が回ってきにくくなります。自分の課題点を理解した上で、仕事を割り振ってくれるため楽ですし、苦手な部分を開示しやすいので、周りのサポートを頼りやすいわけです。
いかがでしょう?
これ、私も最近気が付いた事なのですが、今までの自分は全く逆の行動をとっていました。
- 自分の良さだけを伝えようとする(得意なこと、経験、実績も含め)
- 自分の最大限に出来ることを全部伝えようとする(できるモノとして合否が決まるので、入社してからあまり自信がありません、と言い出しにくい)
- できる人だと思われて入社するため、周りに頼りにくい。
この状態で入社すると、苦しさしかありません。
「できない自分をさらけ出せない」というのは、「失敗が許されない状態」と同じで、緊張が張りつめすぎて、スグに疲弊します。
こんな状態で、何年も頑張れるほどHSPさんは強くない方が多いかもしれません。
だから、採用面接時に「できないこと、苦手なコト、課題点」はある程度開示しておくことって、HSPさんには必要なことなのです。
出来ないことを伝えたら、採用候補にすら上がらないんじゃないんですか?
そんな声が聞こえてきそうですね。
そこをクリアする方法もしっかり伝授しますね!
それは、ご自身の強みやあなたを採用したら会社にどんな利益をもたらすことができるのか?を具体的に伝え、イメージしてもらえるように準備しておくのがコツですよ!
そのために、自分の強みはしっかりと言語化して、面接に臨んで下さいね!
強み発見方法は今後お伝えしていきます♡
③いきなりフル業務を受けない
HSPさんの場合、よく気が付くし真面目な気質のため、色々な業務を最初から頼まれやすいです。自分自身も、120%で仕事を受けようと頑張りすぎるため、周りからも頼られる反面、職場の人間関係にも慣れないうちは、体も心も疲弊しがち。
いきなりフルパワーを出して今うと、後で息切れしてしまうんです。先輩から依頼されたことを1~10まで全部やろうとすると、優先順位付けの苦手なHSPさんはすぐに疲弊します。
また、何をどれくらいのペースで行えばよいのか、そもそも自分はどれくらいの時間でできるのか?が見えていない中で、MAXの速度で業務をしてしまうと、疲れて当然!
私たちが目指すのは、短距離走で1番を取ることではなく、ずーっと長く続く人生のマラソンの中で、自分のペースでイイから走り続ける事なんです。
だからこそ、最初は「抑え気味に」仕事を引き受けるのがお勧めです!
「初めからできる人でいなきゃ!」と思いすぎている真面目なHSPママは要注意ポイントですよ。
※過去に、最初からフルパワーで引き受けすぎて、体調も気持ちのバランスも崩した経験があるため、このポイントは大事にしたいところです。
自分に合う仕事かどうかを判断する基準
合うかどうかの判断基準はお持ちですか?
とにかく苦しい、人間関係がややこしいのはいやー!というイメージでしょうか?
耐えられるレベル、耐えられないレベルって、人によって全く異なるので、「自分はこういう環境では頑張れるが、ああいう仕事は無理だ」という事を事前に明確にしておくとよいですよ。
私の場合、以下のようなことを判断基準としています。
怒りっぽい上司、ソワソワせかせかしている上司が近くにいると、自分も焦ったり不安になったりして、仕事に集中できない。
→だからこそ、採用面接の時に、何となく会社の雰囲気や面接官の方の雰囲気を見ておきます。
(※現在、業務上、採用面接を担当する機会も色々ありますが、面接官にはあなたの上司や一緒に働く先輩が担当していることがあります。人が醸し出す空気感ってそれぞれありますので、敏感なHSPさんは感じ取るのが得意なはず。余裕をもって採用面接に臨み、自分に合う人たちなのか?ってことも感じ取れるといいですね♪)
短時間に大量の業務をこなしたり、Aをやっている時に、Bの仕事が入ってくるような職種は合わない。
→パート時代の経験から、なるべく時間に追われずに進められそうな仕事を探すようにしました。
・梱包作業・冊子をまとめる作業などは手早く、長く行える
短時間のうちに、正確にピックアップするようなピッキング作業には向かない。
こちらも、早さと正確さを求められると呼吸が浅くなり、ミスが出やすくなるため、自分に適さない職種だと判断しています。
もしかしたら、HSPさんの場合、「短時間に大量の作業をこなす必要がある」仕事はしんどいかもしれません。なぜなら、「焦りやすい」からです。
ただでさえ、自分で自分を追い込みやすいのに、さらに時間に追われ、上司の言葉に追われ…って、そんな環境では長く腹けないですもんね。
なので、仕事を選ぶ前に、
「自分に合わないかもしれないポイントはどこか」
「どれくらいなら踏ん張れそうか?」
などをリストアップしておいて、採用面接時に聞ける範囲で聞くのもアリです。
※自分の会社では、採用面接時に「応募者」が質問する時間があります。すべての会社が対応して下さるわけではないかもしれませんが、もしも採用となった場合に、「やっていけそうな会社なのか?」をしっかりと確認していきましょう。
これが、採用後の自分を楽にする秘訣でもあります。
※ちなみに、正社員の応募であれば、面接後に社員と話す場(座談会)がある会社もあるでしょう。ざっくばらんに話しながら、面接では聞けなかったことを確認するのもアリですよー!
まとめ
これまでの転職経験は、立派な「データー」として、適職探しに使えます!
なので、転職数が多いことはあまり気にせず、「自分に合う職場を見つける事」に集中したいですね♪そのためにも、一発で適職を探そうとするのではなく、
- いきなりフルタイムで働かない
- 自分の苦手な面や課題点も相手に伝えた上で、採用面談に臨む
- いきなりフル業務を受けない
こんな視点で「今の自分が長く働けそうな場所」をゆっくり見つけていきましょう。
また、自分に合う仕事かどうかを判断する基準について、自分ならどんなことは耐えられるか、無理なのか?というポイントをリスト化しておくとよいです。就活で大いに活かせます。
転職回数が増えてきて、このままで大丈夫かな?って心配なんです。