「早く進めなきゃ」「時間がない」——そう思っているのに、なぜか手が止まってしまう。
資料作成中にふと不安になって、同じ文章を何度も見直したり、細かい部分が気になってなかなか進まない…。
そんな自分に自己嫌悪してしまうこと、ありませんか?
このページでは、HSS型HSPの特性と、仕事中に手が止まる理由、そしてその対処法について、実体験を交えてわかりやすくお伝えします。
セクション1:HSS型HSPが仕事中に手が止まる理由
小さな不安が積み重なり、思考が渋滞する
HSS型HSPは、刺激を求める反面、刺激に敏感な気質を持ち合わせています。
そのため、ほんの小さな「気になること」が、脳内でどんどん大きくなり、気づいたら作業が止まってしまうことが多々あるのです。
たとえば、
- 「この表現で誤解されないかな?」
- 「上司はこれをどう思うだろう?」
- 「絶対、コッチの詳細も聞かれるよね‥うわ~答えられないよ」
- 「ここを変えたら、前のページも修正しなきゃ?」
といった、些細な確認や不安が次々と頭に浮かび、集中が途切れていきます。
完璧主義と自己否定感の悪循環
HSS型HSPは理想が高く、完璧を目指す傾向があります。
しかし、完璧を求めるあまり、自分に対しても非常に厳しく、
- 「こんなに時間を書けてもこのレベルしかできないなんて…」
- 「こんな資料じゃボツにされるだろうな…」
といった自己否定感が強まり、ますます手が動かなくなるのです。
「早く終わらせたいのに、なぜか止まってしまう」という矛盾に苦しむのは、HSS型HSPならではの心の動きともいえます。
セクション2:共感できる体験談
例1:メール1通に30分以上かけてしまった話
今の職場で先方に送る、内容がややこしいメールを作っていたのですが、『この言い回しで相手に理解して頂けるか』『別の表現の方がいいかも』と悩んでいるうちに、30分以上かかってしまって…。しかも、その後に『もっとシンプルにして!』と上司に言われて落ち込み、もう一度書き直した経験が何度もあります。
HSS型HSPの私は特に相手の反応を過剰に想像してしまうパターンがあり、それがメールの内容を複雑にしてしまったり、仕事のスピードを妨げていました。
例2:資料作成が止まるたびに自己嫌悪
会議資料を作成している最中に、情報の網羅性が気になったHSS型HSPの私。
必要な情報の確認に膨大な時間がかかり、まとめ上げるのにさらに時間を費やして、会議資料提出期限、ギリギリになることもしばしば。
周りはもっとサクサクと作成して提出しているのに、どうして私だけ??常に複雑に考えてしまったり、先の先まで見越して不安を消しながら進もうとするパターンが、締め切りが迫る現場ではネックとなってしまいます。
このように、頭の中が常にフル稼働していて、些細な判断にも疲弊してしまうのは、HSS型HSPならではの繊細さと好奇心の両立から来ていると言えます。
自己否定せずに進める!HSS型HSPがスムーズに仕事を進める3つのコツ
「また止まってる…」
「自分だけ、なんでこんなに仕事が遅いんだろう」
そんなふうに、自分を責めてしまうHSS型HSPのあなたへ。
繊細で、でも好奇心旺盛なあなただからこそ、“思考の渋滞”に巻き込まれてしまうのは当たり前なんです。
今回は、そんなあなたが自己否定に陥らず、仕事をスムーズに進めるための「3つのコツ」をご紹介します。
コツ①:「3分ルール」で“思考の脱線”を防ぐ
HSS型HSPは、一つの作業中に「あ、あれも確認しなきゃ」と思いつくことが多く、つい“寄り道”してしまいがちです。
そんな時は、「これは3分で決める」と時間を区切るのが効果的。
- メールの文面に悩んだら、「3分で書いて送る」と決める
- 表の色やレイアウトを選ぶのに時間をかけそうになったら、3分で仮決定→あとで修正OKとする
時間を区切ることで、完璧主義をいったん脇に置くクセがついてきます。
コツ②:「いまの気持ち」を紙に書き出して脳をリセット
HSS型HSPは、脳内で情報が多重処理されやすく、
小さな不安や気づきが積み重なって“思考の渋滞”が起きます。
そんな時は、頭の中のことをいったん紙に書き出すのがおすすめです。メモ程度の書き出しでも、頭がすっきりしますし、優先順位の整理もできます。
- 「これって大丈夫かな」「あとで上司に怒られるかも」など、思いついた不安を箇条書きにする
- 書き出したあと、「これは今考えること?」「あとでやればいい?」と仕分けする
すると、不思議と頭がスッキリして、手がまた動き出す感覚が戻ってきます。
コツ③:「60%でOK」と唱えて次に進む
HSS型HSPは、完璧を求めるあまり、細部にこだわって前に進めなくなりがちです。
でも実際、周囲が求めているのは「完璧」より「スピードと柔軟性」だったりします。
だからこそ、自分にこう唱えてください。
「60%できたら、とりあえず進んでOK!」
- 完成度が気になる書類を、「とりあえずこの状態で提出してみる」
- 「このまま送ってみて、もし修正が入ったら直せばいい」と、自分にOKを出す
この「自己許可」が、思考停止のブレーキを外す第一歩になります。
おわりに:完璧じゃなくていい。動ける自分をほめてあげよう
✅ 最後にもう一度おさらい:
- 「3分ルール」で決断に時間をかけすぎない
- 気持ちは書き出して、頭を軽くする
- 「60%でOK!」と唱えて前へ進む
HSS型HSPは、「やる気があるのに動けない自分」に苦しむことが多いですが、
それはあなたが“真剣に取り組んでいる証拠”でもあります。
だからこそ、今日紹介した3つのコツで、「止まりやすい自分」ともうまく付き合っていきたいですね!