育休が終わって、いよいよ仕事復帰。
「子どもを預けて、以前と同じように働けるだろうか」
「朝の準備や保育園の送迎、ちゃんと回せるかな」
「仕事と育児の両立って、実際どれくらい大変なんだろう」
復帰が近づくにつれて、そんな不安を感じているお母さんも多いのではないでしょうか。
私は幼稚園教諭として働いていた頃、第一子が1歳半のときにフルタイムで仕事復帰しました。
4月からいきなり「クラス担任」を受け持つことが決まっていたため、復帰前にはできる限りの準備をしていたつもりです。
それでも、実際に始まった生活は想像以上に大変なものでした。
今回は、私が育休復帰前に準備してよかったこと、そして、準備していてもどうにもならなかったことについてお話しします。
4月からフルタイム復帰。3月に慣らし保育を始めた理由
私が仕事に復帰したのは、子どもが1歳半の頃。
産前の休みも含めると、1年半以上仕事から離れていました。
復帰後は、4月からいきなりクラス担任です。
新年度の幼稚園は、年間を通しても特に忙しい時期。
新しいクラスの準備や保護者対応、子どもたちの受け入れなど、やるべきことが山ほどあります。
当然、仕事に慣れるまで少しずつ勤務時間を増やす、というわけにはいきません。
しかも、早朝から子どもを預けなければ、出勤時間に間に合わない。
そこで私は、仕事復帰の1か月前、3月から保育園の慣らし保育を利用することにしました。
ただ、これが結構な出費でして……。
通常の保育とは料金体系が違い、1日あたりの利用料金が高かったんです。
1か月利用すると、なかなかの金額になりました。
正直、家計には痛い出費でした。
それでも、結果的にはやっておいてよかったと思っています。
子どもが少しずつ保育園の雰囲気に慣れられたのはもちろんですが、私自身も、毎日の準備や送迎を実際に経験できたからです。

保育園には何を持っていくのか。
朝の準備にはどれくらい時間がかかるのか。
家を何時に出れば間に合うのか。
頭の中で想像しているのと、実際にやってみるのとでは大違い。
慣らし保育は、子どもだけでなく、親が新しい生活に慣れるための時間でもあったんだなと、今振り返っても思います。
想定外だったのは、仕事の忙しさだった
3月の慣らし保育を経て、いよいよ4月。
朝の準備や送迎の流れもある程度つかめていたので、これで何とかやっていけるかな、と思っていました。
ところが、実際に仕事が始まってみると……。
想像していた以上に、自分の仕事が忙しかったんです。
幼稚園教諭の仕事は、子どもたちが帰ったら終わり、ではありません。
翌日の保育準備や行事の準備、さまざまな事務作業など、子どもたちが帰ったあとにも仕事があります。
しかも、私はクラス担任。
目の前には、自分が責任を持って受け入れなければならない大勢の子どもたちがいます。
簡単に仕事を切り上げられる状況ではありませんでした。
その結果、当初想定していたお迎えの時間には間に合わず、最大延長保育を利用することになってしまったんです。
朝は早朝保育で預けて、帰りも延長保育。
まだ1歳半の小さな子どもを、朝から夕方遅くまで保育園に預ける毎日。
可哀そうだな……。
もちろん、そう思いました。
でも、だからといって仕事を放り出すことはできません。
自分のクラスの子どもたちにも、責任がある。
母親としての気持ちと、教諭としての責任。
どちらも簡単には手放せない中で、当時の私は、こう思うしかありませんでした。
母子ともに、強くなるしかない。
今振り返ると、ずいぶん自分にも子どもにも厳しい考え方だったのかもしれません。
でも、当時はそうやって毎日を乗り越えることに必死だったんです。
安心して預けられたのは、担任の先生のおかげ
そんな生活の中で、私にとって大きな救いだったのが、保育園の担任の先生の存在でした。
実は、私は幼稚園教諭だったからこそ、子どもを保育園に預けることに強い不安がありました。
同じ子どもに関わる仕事をしているので、先生の言葉がけや子どもへの接し方、園全体の雰囲気など、どうしても気になってしまうんです。
自分が教える側だからこそ、いろいろなことが見えてしまう。
どんな先生が担任になるんだろう。うちの子は安心して過ごせるだろうか。
そんな気持ちがありました。
ところが、実際に担任になってくださった先生は、本当に素敵な方でした。
私が知っている幼稚園教諭の雰囲気とはまた違う、ほっこりとした、優しそうな先生。

その温かな雰囲気に、私自身がどれだけ安心したことか。
この先生なら、大丈夫。
そう思えたことが、毎日仕事へ向かう私にとって大きな支えになりました。
朝早くから夜遅くまで預けることへの申し訳なさは、簡単には消えません。
それでも、安心して子どもを託せる先生がいることは、働く母親にとって本当にありがたいことでした。
今でも、あのときの担任の先生には感謝しています。
子どもの行事に参加できない。働く母親としての葛藤
フルタイムで働きながら子育てをする中で、もう一つ辛かったことがあります。
それは、子どもの保育園の行事に参加できないことでした。
私は幼稚園教諭なので、自分の勤務先でも遠足や運動会など、さまざまな行事があります。
そして、困ったことに、そうした行事の日程は、子どもの保育園の行事と重なることがあるんです。
自分のクラスの子どもたちの行事を担当している以上、簡単に休むことはできません。
(熱が出た日の話はまた別途書いていきますね💦)
でも、わが子にとっても、遠足や運動会は大切な一日。
本当は、私だって見に行きたい。
頑張っている姿を見てあげたい。
それなのに、仕事の都合で駆けつけてやれない。
そんなときは、遠方に住む私の親にお願いして、わざわざ来てもらっていました。
夫に仕事を休んでもらうことも期待できず、結局、何とかするのはいつも私。
子どもに寂しい思いをさせてしまったな……と思うこともありました。
自分のクラスの子どもたちの成長を見守りながら、わが子の大切な場面には立ち会えない。
同じ子どもに関わる仕事だからこそ、余計に複雑な気持ちになったのを覚えています。
育休復帰前に準備できることと、準備だけでは解決できないこと
こうして振り返ってみると、育休復帰前に準備しておいてよかったことは、確かにありました。
特に、仕事が始まる前に慣らし保育を経験できたこと。
子どもが園に慣れるだけでなく、親自身が朝の準備や送迎の流れを確認できたことは、大きかったと思います。
これから復職する方にも、可能であれば、実際の勤務時間に近い形で朝の準備や送迎を試してみることをおすすめしたいです。
また、当時の私がもう少し具体的に考えておけばよかったと思うのは、次のようなことです。
- 予定していた時間に迎えに行けない場合、どうするか。
延長保育の利用条件や最終のお迎え時間まで確認しておく。 - 子どもの行事と仕事が重なった場合、誰が対応できるか。
家族の協力や休暇の取り方について、事前に話し合っておく。(私はほぼできていませんでしたが) - 仕事が想定以上に忙しくなったとき、勤務時間を調整できるか。
復職前に職場へ確認できることは確認しておく。 - 親自身が疲れ切ってしまったとき、どうやって休むか。
家事の負担を減らす方法や、頼れる人・サービスを考えておく。これはピンチは急にやって来ます…私も突然入院になったこともありましたのでね、、。
もちろん、これらを準備すれば、すべてうまくいくわけではありません。
私自身、かなり前から準備をしていたつもりでした。
それでも、実際の仕事量は想定を超えていたし、職場での責任も、子どもの行事も、自分の努力だけではどうにもならないことがありました。
育休復帰の大変さは、段取りの問題だけではないんですよね。
仕事の内容、勤務時間、家族の協力体制、子どもの状況。
いくつもの条件が重なって、初めて生活が回るものなのだと思います。
だから、もし復職後に「こんなはずじゃなかった」と感じることがあっても、自分の頑張りが足りないと決めつけないでほしいです。
必要なのは、もっと頑張ることではなく、
今の働き方や生活の仕組みを見直すことかもしれません。
私の場合、仕事そのものは本当に好きでした。
それでも、子育てをしながら以前と同じ働き方を続けることには、次第に限界を感じるようになっていきました。
その後、13年間続けた幼稚園教諭の仕事を辞める決断をすることになります。
そのときの経験や思いについては、こちらの記事に詳しく書いています。
関連記事: 子育てしながら働きたい。でも、以前の働き方には戻れないと思った私の話
仕事も大切。子どもも大切。そして、自分自身の人生や健康だって大切。
どれか一つを簡単に諦めるのではなく、どうすれば大切にできるのか。
そんな視点で、自分に合う働き方を考えていけたらいいなと思っています。
