求人広告などでよく見かけるIT事務というお仕事。

「これは一般事務とはどう違うのだろう?」
「IT事務が自分に合のだろうか‥」
このように気になっているHSS型HSPママさんも多いんじゃないでしょうか。
ここでは、HSS型HSPの視点からIT事務の魅力や注意点をまとめてみました。
1. IT事務ってどんな仕事?
IT事務の仕事は「単なる事務」以上に、社内システムの運用やヘルプデスク的対応、データ管理など幅広い業務が含まれます。具体的には以下のような内容です:
- 社内システムのアカウント管理・ユーザーサポート(パスワードリセット、操作案内など)
- PCやスマホ、ソフトライセンスの管理
- ヘルプデスクでの日常的な問い合わせ対応(「ネット繋がらない」「ログインできない」など)
- ExcelやAccessでのデータ管理補佐、簡単な自動化ツールの運用
情報セキュリティ周りの連絡やマニュアル整備
「単調な事務より少しIT要素があって面白そう」「自分の学びにもなるかも」と思える方には、まず親しみやすいジャンルかもしれません。
2. HSS型HSPにとって嬉しいポイント
■ 新しい刺激+サポート役
ITツールやシステムの操作に興味を感じるHSS型HSPには、業務を覚えていく過程が楽しさにもなります。同時に、社員の「困った」を助ける裏方としての責任感も満たせるのが◎。
■ 静かな操作で集中できる環境が多い
メールやチャット対応中心の職場も多く、物理的な騒がしさや突発対応の少ない現場が多いのが救いです。
■ 「役に立った」の実感が得られやすい
「動いた!」「ありがとうが返ってきた」小さな達成感の積み重ねが、頑張りすぎる自分を癒してくれます。
3. 気をつけたいストレス要因
■ 突発的なヘルプ依頼が続くと疲れる
「すぐに対応してほしい」という問いに追われると、バタバタして精神が揺さぶられやすいタイプにはしんどいかも。
■ 電話対応や対面でのバグ対処は疲労源になりやすい
ヘルプ対応中に「できない自分」に焦りを感じたり、相手のイライラを受け取りやすいのもHSPのつらいところ。
■ ミスがあると気持ちの切り替えが難しい
操作ミス→反応の大きいユーザー→落ち込みが続く…という負のループに陥ることもあります。
IT事務のおススメ度
★★★☆☆(3.0/5)
IT事務がおすすめな理由
- 裏方でサポートできるやりがいがある
- 静かにPC作業に集中できる環境が多い
- 学びながらスキルアップしていける
IT事務の注意点
- ヘルプ依頼の突発対応が続くと疲れやすい
- 電話や対面でのサポートが多い職場は消耗大
- IT知識ゼロからだと最初は不安になりやすい
HSS型HSPママにとってIT事務は続けやすい仕事?
結論から言うと、職場の環境さえ合えば続けやすい仕事だと感じます。
私自身、営業事務や大学事務を経験したからこそ見えてきたのですが、HSS型HSPの「刺激を求めつつも繊細に疲れやすい」気質と、IT事務の仕事内容には意外とフィットする部分が多いんです。
続けやすいポイント①:
静かに集中できる時間がある
- 電話が少なく、チャットやメールでのやりとりが多い職場なら、常に人と向き合わずに済む。
- 「誰かに見られている感」が薄く、自分のペースで仕事を進めやすい。
👉 営業事務のように「営業さんから急に頼まれて即対応!」という緊張感が薄いので、精神的に疲れにくいんです。
続けやすいポイント②:
学びが多く、飽きにくい
- HSS型は「新しいことを知りたい」欲求が強いタイプ。
- IT事務はシステムやツールが進化するたびに自然と学びが増えるので、「マンネリで退屈」という悩みが出にくい。



👉 一般的な事務職ように「毎日同じ業務の繰り返しで刺激がない」と感じてしまうより、常に小さな変化がある方が続けやすいですよね~
続けやすいポイント③:
「ありがとう」が返ってくるサポート役
- 「困ったときに助けてもらえる」というポジションは、人の役に立つ実感を得やすい。
- 自分のサポートで誰かがラクになったり、仕事が進んだりするのは、やりがいにつながる。
👉 大学事務のときに「助かりました!」と声をかけてもらえた安心感と似ていて、HSPの繊細な心にじんわり効くポイントです。
続けやすいポイント④:
働き方の柔軟さが増えてきている
- IT関連の事務はリモートワークやフレックスを導入している企業も多い。
- 通勤のストレスや「毎日決まった時間に詰め込む働き方」に疲れているHSS型HSPママには大きなメリット。



リモートワークやフレックスで働けるのは、疲れやすいHSP気質のママさんにはかなりプラスになる環境ですよね!
IT事務はマニュアルがあればなんとかなる?未経験でも挑戦できる?
私も転職活動の中で「IT事務って難しそう」「システムとか分からないと無理じゃない?」と最初は思っていました。でも実際に調べてみると、IT事務の仕事って未経験からでも挑戦できる余地が大きいんですよね。
というのも、IT事務の仕事にはマニュアルや手順書が整っていることが多いから。例えば、
- 社員からのパスワードリセット依頼を対応する
- 新しく入社した人のアカウントを発行する
- システム利用申請をチェックして承認する
といった定型業務は、「やり方が分かれば繰り返しできる仕事」です。
特に大手企業やIT系の派遣先だと、Q&A集やエスカレーション先(困ったときに相談できる上司や専門部署)が用意されていることが多いので、未経験でも安心して始められます。
未経験から挑戦しやすい理由
- 研修やOJTが整っている
IT業界は人手不足なので、未経験者を育てる仕組みを持っている企業が少なくありません。 - 資格で基礎をカバーできる
・ITパスポート(国家資格)
・MOS(Excel・Wordの実務スキル)
このあたりを押さえておくと、採用担当者へのアピールにもなります。(詳細は後述します) - サポート業務から始められる
いきなり難しいシステム管理を任されるのではなく、「まずは問い合わせ対応」から入れるケースが多いんです。
HSS型HSPママ目線でのメリット
私自身の感覚ですが、HSS型HSPの特性とIT事務は相性が良い部分もあります。
- マニュアルがある安心感 → 曖昧な指示で右往左往するよりも、決まった手順があれば落ち着いて進められる。
- ルーチン+新しい刺激のバランス → 定型業務の中に「新しいシステムを触る」「トラブルに対応する」といった変化があるので、好奇心も満たされやすい。
- 働き方が柔軟 → 派遣や契約社員、正社員、さらにはリモートワークも選べるので、家庭との両立がしやすい。
IT事務は「マニュアルとサポート体制」が整っているケースが多いため、未経験でも挑戦しやすい仕事です。そしてHSS型HSPママにとっても、安心感と刺激のバランスを取りやすく、続けやすい選択肢になると感じています。
4. ラクになる工夫
- 対応はメモ&見える化
頭の中を整理するために、問い合わせ内容や対応予定を紙やチャットでリスト化。 - 切れる時間を自分に意識的に設ける
昼がお昼時間なら、少し離れて画面も精神もリセット。 - 「できないときは明日対応」に切り替えるマイルール
無理をしない境界線を自分で引く。 - 定期的に「できたこと」を振り返る
「◯件解決した」「わかりにくいところを分かりやすくした」など自分の成果を言葉にすると安心材料になる。
IT事務で持っておくとよい資格
「必須」ではないけれど、知識の証明や転職の武器になる資格を紹介します。
● 基本情報技術者試験(FE)
- IT系の登竜門資格。システムやネットワークの基礎知識が学べる。
- 事務職でも「ITリテラシーがある」と評価されやすい。
● ITパスポート(iパス)
- 国家資格で、IT事務に一番入りやすい基礎資格。
- 経営・IT・セキュリティの広い知識を学べる。
👉 「とりあえず勉強してみたい」という人はここから。
● MOS(Microsoft Office Specialist)
- Excel、Word、PowerPointの操作スキルを証明できる。
- 実務で即役立つので、事務全般に強みになる。
● 日商PC検定 or ビジネス統計検定
- データ活用系のスキルを身につけたい人向け。
- マーケティングや営業支援の事務に役立つ。
● 簿記(2級・3級)
- IT事務の中でも「経理寄り」のポジションなら強い武器に。
まとめ:IT事務でHSS型HSPが続けるコツ
IT事務は、HSS型HSPにとって「静かな集中空間」「新しい刺激」「裏方貢献の喜び」が揃う適職になりうる可能性があります。
ただし、突発対応の多さ・対面でのストレス・ミスへの自己責任感などが大きな不安要素になることも。
だからこそ、続けられる環境を自分なりに選び、心と体を守る工夫を重ねていくことが大切だと思います。
まずは気になる求人の「業務内容」「サポート体制」「対応時間帯」「マニュアル整備の有無」…といったところを丁寧にチェックしてみてくださいね。

