「少しは社会とつながっていたい。でも人との摩擦やプレッシャーには弱い…」
「でも一日中じっとしているのも飽きちゃう…」
そんなHSS型HSP主婦さんが、仕事探しでぶつかりがちな“自分らしい働き方探し”。

今回はその選択肢のひとつ「営業事務員」について、HSS型HSP気質の観点からじっくり見ていきましょう。
◆営業事務員ってどんな仕事?
営業スタッフを支える縁の下の力持ち的存在。
具体的には:
- 見積書・請求書の作成
営業担当や顧客からの依頼に基づいて、必要な商品・サービス・単価・数量などを確認。
会社のテンプレートやソフトを使い、条件に沿って入力。
金額や納期、税計算にミスがないかをチェック。
完成後はPDF出力してメール添付、または印刷して押印・郵送。 - 顧客からの電話やメール対応
商品の納期確認・変更依頼・在庫確認などの問い合わせに応対。
内容をメモ or 社内チャットで営業に共有。必要に応じて、担当部署に確認して折り返し連絡。
定型メール文をベースに返信する場合も多く、テンプレ活用で効率UP。 - 受発注のデータ入力
営業から受け取った注文内容やFAX・メールをもとに、システムへ入力。
発注先・仕入先がある場合は、社外にも発注処理。
入力後は「納期」や「数量」ミスがないか二重チェック。
在庫が足りない場合は、追加手配を調整。 - 営業資料の作成補助
営業から「資料にこの実績グラフを入れて」などの指示をもらう。
指示に基づき、テンプレートを活用してレイアウトやグラフ作成。
ロゴやフォント統一、視認性チェックなど、細かな気配りが大切。
最終確認後、PDF化して営業に共有。 - 納期管理や調整などのサポート
受注日と納期を一覧で管理(多くはExcelでの納期表)
工場や物流部門と納期をすり合わせ。遅延が出そうな場合は即連絡。
顧客には事前連絡を入れ、調整やお詫び対応も。
定期的に営業や上司に納期進捗を報告。
業務内容 | 使うツール | 主な作業ポイント |
---|---|---|
見積・請求書作成 | Excel、freee等 | テンプレ活用、PDF変換、送信処理 |
電話・メール対応 | 電話・Outlook、CRM(顧客管理システム)など | 問い合わせ→確認→共有の流れ |
受発注入力 | Excel・販売管理ソフト(会社独自ツール) | 二重チェックが重要 |
資料作成 | Excel(価格表、実績グラフなど)・PowerPoint等 | 見やすさと正確さ |
納期管理 | Excel、グーグルカレンダーなど | 先読みと柔軟対応 |
「営業」と聞くと外回りやコミュニケーション重視のイメージですが、営業事務は内勤がメイン。事務スキルと気配りが求められる職種です。



私が採用された会社は、納期管理は”生産管理事務員”が別部署にいました。あくまで営業部内の事務員ということで専属業務をやっていました。威圧的な男性社員はコワかったけど、周りの社員さんがフォローしてくれて、一番楽しい事務業務でした!ただすぐ飽きそうだと思いましたが…
◆想定される勤務条件
- 年収:250〜350万円(パートなら時給1,100円〜1,400円が相場)
- 勤務時間:9:00〜17:30などフルタイムが多い。時短パートもあり
- 休暇:土日祝休みの企業が多いが、業種によっては繁忙期に残業も
◆HSS型HSPにとって、営業事務の「合うところ」
✅ ルーティンの中に“変化”がある
同じ事務仕事でも、顧客や営業担当ごとに対応が変わるので、単調すぎず飽きにくい!
✅ 「誰かの役に立っている」が見えやすい
営業職から「助かった!」「ありがとう」と言われる場面も多く、承認欲求が満たされやすい。
✅ 共感力や細かい気づきが活かせる
「この資料はあの顧客に合わせて少し直しておこう」など、“空気を読む力”が歓迎される。
◆HSS型HSPが苦戦しやすい点
⚠️ 突発対応が重なるとキャパオーバーに
「すぐに見積出して!」「あれ急いで!」など、複数の依頼が重なると焦りやすい。
⚠️ 電話対応がストレスになる場合も
突然の着信、クレーム気味の対応は神経がすり減る原因に。
⚠️ 感情の切り替えが難しい
他人のミスの尻拭いをさせられることもあり、モヤモヤを引きずりやすい。



初期対応とはいえ電話対応を十分に出来ていないと営業さんにも顧客にも迷惑がかかるため、気が抜けない上に、キャパオーバーを感じる瞬間もありました。
◆こんな工夫でラクになる!
🌱 頼まれごとはすぐメモ&優先順位を可視化
頭で抱えるとパニックに。紙やデジタルで「見える化」して整理すると安心。
🌱 昼休憩はひとり時間を確保
感情をリセットする時間を意識的に取りましょう。
🌱 “自分で抱えすぎない”マイルールを持つ
「◯時までに処理できない場合は明日対応」と、自分軸のペースを持ってOK。



仲良しの上司に面談を頼むなど、小さなコトでも早めに吐き出す場所を作ることで、楽になっていました。
◆HSS型HSP主婦にとっての「営業事務」おすすめ度
★★★☆☆(3.5 / 5)
【おすすめな人】
- 社会と関わりたいけど、人前に出るのは苦手
- 気配り・共感力を活かしたい
- 裏方で誰かを支えることにやりがいを感じる
【少し注意が必要な人】
- 電話対応や突発業務が強いストレスになる
- ミスやトラブルに敏感で自己否定しやすい
- タスクが多いと混乱しがち



お客様からの大切な依頼を受ける仕事なので、確認業務は念入りにするとよいです。発注個数や型番など。ちょっとした確認の習慣作りが、信頼につながりますよ~
◆最後にひとこと
営業事務は、完全にルーティンでは物足りないHSS型さんにも、繊細なHSPさんにも、ちょうどよく“社会性”と“内向性”のバランスがとれる職種です。事務職なら”営業事務”が一番お勧めです★
ただし、「人の感情」に振り回されがちなHSS型HSPさんには、自分の感情を守るルール作りがカギになります。
「合いそうかも?」と思ったら、求人情報をじっくりチェックして、環境が自分に合いそうかも含めて検討してみてくださいね。